
3月開催のボードゲーム会には初参加の方も含めて22名の方にご参加頂きました。1月から参加者の増加に合わせて部屋の移動が入るようになりましたが皆様のご協力を頂いてなんとか形になってきたように思います。ただ、撤収作業がバタバタしているので早めの片づけと退出にご協力をお願いします。

ラブクラフト・レター。カナイセイジのラブレターをベースにクトゥルフテーマを載せてテキスト効果を上乗せしたゲーム。プレイ人数幅も増えてます。新たに加わったオリジナルルールでは狂気を失っても脱落になるので本家よりも生存競争が激しい印象です。

インディアンサマー。ウヴェ・ローゼンベルグが最近ご執心のパズル風ゲーム。遊んでないので先行作品のパッチワークやコテージガーデンとの違いを語れません。遊ばせてください。そう言えばコテージガーデンも遊べてないですね……

バベル。正体隠匿要素のあるバランスゲーム。従来のジャンルに正体隠匿要素を盛り込めば、ほら新基軸のできあがり、というくらい便利で人気のある正体隠匿要素は用法次第では安易な味付けにもなりますが、このゲームはそれだけに留まらず素材の選択でバランスゲームとして新味を打ち出している点に工夫があるように思います。

ヒト+イロ。お題からそれぞれの想像する色を合わせる協力ゲーム。お題次第では簡単すぎたり難しすぎたりと振れ幅の大きなゲームなだけに楽しむためには場の空気を読む必要があったりもして、案外その部分こそ協力的と言えるのかもしれません。

コロレット。渋いゲームでお馴染みミヒャエル・シャハトの代表作。一昔前は初心者向けの鉄板として名前が挙げられたゲームでもありますが、多数のリリースが続く近年はやや印象薄めな感も。既プレイの人にとっては今更遊ばなくてもくらいのメジャーなゲームなんですが、今は未プレイの人も多いのでは疑惑。面白いですよ。

マジックメイズ。2017年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作。リアルタイムで無言で協力するダンジョンアタックゲーム。アメリカの小規模パブリッシャーの作品がゲーム大賞にノミネートされたということで流通の混乱もありましたが今では安定して入手できるようです。

ノームの村。いつもコンビでゲームを作るベルンハルト・ラッハとウヴェ・ラップのエッセン新作。カップから降り出したノームの数に応じてアクションを実行してお金を稼ぎます。アクションの独自性が注目されますが得点システムがとてもクレバー。ツォッホの久々のヒットになるかも。

ホビットの冒険カードゲーム。作者はワレス、メーカーはコスモス、ジャンルはトリックテイキング、そして原作モノという食い合わせのようなゲーム。まあ、ワレスは時たま原作モノのゲームも作るんですけども。善と悪に分かれて自陣営の勝利を目指す変わり種という辺りも話題としてはピピッと来るのでトリテ好きなら一度は遊んでみたいですね。

イマジナリウム。共作で有名なブルーノ・カタラのカンヌ新作。今回のパートナーはフロリアン・シリックス? と言う人。どなたでしょう? 名前から協力ゲームとかパーティーゲーム的なものを想像しがちですが、至って真っ当なリソース管理ゲーム。拡大再生産要素は意外と弱めの短距離レースなので積極的に得点を取るのが大事。

グリモリア。国産のゲーム、グリモワールがシュミットからグリモリアとして発売されたんですが、その日本語版というややこしい経緯のゲーム。プレイヤーはそれぞれ魔導書を持ち、しおりを挟んで使う魔術を選択します。基本的に強力な魔術ほど発動が遅いので使うタイミングを見極める必要があるのと、誰かと同じ魔術を選択してしまうと行動順が一番後ろに回されて不利を被るので、バッティングは避けたいなというところ。

アズール。2017年エッセンで気炎を上げたキースリングの諸作の一つ。アブストラクト味の強いゲームではありますが、引き運のランダム性もあり、タイルの配置で「あー」とか「うー」とか声が出たりも。というかキースリングはこういうランダム性の作り方を好む感じですね。タイル職人になって壁を作るゲームですが、あんまりテーマ性は強くはないです。

桜降る代に決闘を。2人用の対戦格闘風ゲーム。それぞれが2キャラを選んでデッキを作ってから勝負するのでTCGのデッキコンストラクション的な要素もあります。

ボトルインプ。最近日本語版が発売されましたが、こちらはZ-manゲームズの英語版。ツボはカードになっていますが小箱で持ち運びが便利なのでこちらを好む人も。イラストも油絵風で強烈なインパクト。

横暴編集長。分割された著名なタイトルの上下を組み合わせて面白いタイトルを作り上げるゲーム。拡張では映画のタイトルが加わります。

百科審議官。先ほどの大阪ゲムマで再販された国産タイトル。プレイヤーはそれぞれ独自のルールを隠しつつ、他人のルールを探っていく論理パズルゲームです。ドメモのワード版とでも言いますか、扱う対象が広いこともあり戦略に色々な工夫を凝らせる歯ごたえのあるゲームです。

ダイスキング。今年のハバの大人ゲームシリーズ。ダイスで役を作ってカードを獲得するんですが、独自色は薄め。きちんと終わるように設計されているのは教科書通りという感じですね。

エセ芸術家ニューヨークへ行く。一人だけお題を知らないプレイヤーが混じったままで全員でお題を描くゲーム。なるべくエセ芸術家にお題を悟られないように、しかしながら他のプレイヤーにエセ芸術家だと思われないようにギリギリの線をついて芸術を完成させなければなりません。

CIVカードゲーム。カードをプレイして補充。いずれか1色のカードを規定枚数並べたら勝利という簡潔なルールのゲーム。誰かが勝利にリーチをかけると壮絶な殴り合いが始まるマルチ感の強いゲーム。まあ、CIVってそんなんですよねという話もあります。
書き上げるのが大分遅れたこともありますが、次回のゲーム会の日程は明日4月22日の日曜日です。会場は3月と同様に午前が208号室、午後が会議室という形になります。書類上では会議室の利用は13時からとなっていますので、208号室で昼食等済ませてから移動する形にしたいと思います。机や椅子の準備、片付けなどご協力頂く場面もあるかと思いますがよろしくお願いします。
また、3月18日には自作ゲームを持ち寄ってテストプレイを主に行う「第1回自作ゲームのテストプレイ会」を開催しました。事前に「つまらないゲームを遊んでも怒らない人だけ来てください」と不穏な前振りを行ったにも関わらず、ゲームを作る側の参加者が4名、持ち込まれたゲームの総数が8個、テストプレイ目的で参加してくれた方が8名ほど、と予想していたよりも多くの方にご参加頂きました。正直な話、作る側の人だけが集まってお互いのゲームを遊んで云々する集いになるものかと思っていました。大変ありがたかったです。
ゲーム会の性質上、写真などはありませんし、詳細を述べることもできないのですが、春のゲムマで販売予定のゲーム、秋のゲムマでの販売を目指しているゲーム、ゲームコンテストに応募予定のゲーム、ゲームコンテストで受賞したゲームなど、様々な立ち位置のゲームがプレイされました。
ぼくはゲームを作る側の立場でもあるもので、人のゲームもぜひ遊びたいのですが、一つ困った点として自分が人のゲームを遊んでいる間は自分のゲームをインストできないということが…… その日は説明書まで完成しているゲームがあったので「作者抜きでもインストから通しでゲームが動くか」という名目でインストせずに人のゲームを遊ぶ場面もあったワケですが、そういうこともあるので説明書まで仕上げてくるとなおベターという感じです。特に初めてゲームを作る人は説明書の書き方でつまづくことが多いので、他人の目を通してゲームがどう動くかを観察する機会を得ると今後に説明書作りに生きると思います。
思ったよりもニーズに適った感があったので、テストプレイメインの会はまた時期を見て開催したいと思います。個人的にはテストプレイの機会はあればあるだけありがたいので、希望者の方からお声がけ頂ければ日程を検討します。
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